医師一家の生前対策

第2章莫大な相続税で破産、
子どもの跡継ぎ争いで家族崩壊……
医師一家を襲う悲劇 5つの事例

廃院するにも、ときには1000万円以上のコストがかかる

 病院を潰すにも次のようなお金がかかります。

登記や法手続きの費用

 廃業にあたっては各方面に届け出をしなくてはなりません。従業員を雇用していて、社会保険の適用を受けている場合は、その手続きも必要です。

医療廃棄物の処分費用

 医療器具や薬剤などは専門業者に依頼して、医療廃棄物として処分してもらわなくてはなりません。

医療用検査機器の処分費用

 CTやMRI、レントゲンなどの検査機器は、まだ使えるものは中古品として買い取りしてもらえますが、古いものは廃棄になります。リース代が残っているものについては、その清算もする必要があります。

建物の取り壊し、原状回復の費用

 テナントを借りて開業している場合などは、建物を元の状態に戻して返還しなくてはなりません。土地を借りて自前の建物を建てている場合は、建物を取り壊して借地を返還することになります。契約の内容によっては、解約金・違約金などがかかってきます。

従業員の退職金

 雇っていたスタッフを解雇することになるので、各人に退職金を支払わなくてはなりません。

借入金の残債の清算

 病院に借金があれば、廃院までに清算が必要です。

 

 病院の規模や診療科目などにもよりますが、場合によってはトータルで1000万円以上かかるケースもあります。

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