医師一家の生前対策

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円満相続のために

円満な相続の秘訣は早めの準備

遺産分割について遺族がもめる“争続”――。想像するのも嫌で、なんとか円満にことを進められないものかと多くの人が願うものです。そんな争続をはじめとした相続トラブルは、早めの準備である程度回避することが可能。それでは、いつの時点でその対策を考え始めればよいのでしょうか。

元気なうちに策を講じる

 どんな家庭にも、必ず訪れる相続の問題。なぜなら、相続は家族が亡くなれば避けて通れない事柄だからです。サラリーマンの家庭でも、自営業でも、もちろん開業医の家庭でもそれは変わりありません。そして、トラブルも起きず、誰もが納得する円満な相続をおこなうためには、事前に対策を講じておいた方がいいということも共通していえます。

 相続の準備をしている最中に「こと」が起こってしまっては、残された家族はどうすればよいのか困惑してしまうでしょう。そんな事態では、遺族同士が遺産をめぐって争い人間関係がギスギスしてしまう“争続”にもつながりかねません。また、誰になにを残すか――遺産分割について取り決めをしておき“争続”を避けることができても、莫大な相続税を払うこととなり、その後の生活が立ちいかなくなってしまうという可能性も、否定はできません。

 そのような最悪の事態を避けたり、トラブルを最低限に抑えるために、相続する側が元気なうちになるべく事前の対策をしておくことを推奨します。 人間、いつなにが起きるか分かりません。現役で働いている多くの人は「自分はまだまだ元気だから、相続の準備なんて少し先の話。いますぐやらなくても大丈夫だろう」という認識でしょう。たしかに、病気や怪我については自己管理ができます。しかし、ある日突然事故に遭遇して、自分の意思を示せなくなる場合や、最悪、亡くなってしまうということも考えられるのです。2010年に起きた裁判で、認知症の状態で書かれたとされる遺言書が無効になったという話もあるほど。つまりは、心身ともに健康な状態で準備をはじめないと、せっかくの努力も無駄になったり、相続が無茶苦茶になってしまうかもしれません。

 そう考えると、「相続の準備をしよう」と思い立った日から、少しずつでも手をつけられる範囲でこつこつと準備をしておくのがよいといえます。たとえば、法定相続人や財産の洗い出し、遺言書をしたため、その執行者を考えるといったことは比較的簡単に着手できます。また、遺言書は何度も書き直すことが可能ですので、状況に応じて書き換えても問題はありません。ただし、書式に則っていない場合には無効になることもあります。不安な場合は、専門家の力を借りて作成してもよいでしょう。そのようなケースでは、心に決めたそのときにすぐ行動に移せるわけではありませんから、遺言書完成まで多少の時間を要することも念頭に置いておくべきです。

適した時期は十人十色

 つまり、相続準備は思い立ったが吉日。とはいえ、「相続の準備をしよう! でも、忙しいからまだいいか……」と、目の前のことに集中してしまい、ずるずると先延ばしにしてしまうのが人間というものです。とくに日々膨大な仕事に追われる医師であればなおさら。ただし、毎日の診療は大切ですが、将来のことを考えるのも同様に重大な事項といえます。しかし、日常の業務をこなしながら重要事項について深く考えることが難しいのは当然。そんな場合、サラリーマンや後継者が決まっている自営業者であれば、ひとつのタイミングは引退時期といわれます。しかし、開業医はそれよりも早い時点――たとえば、後継者を決める時点で準備に着手できればそれに越したことはないと考えられます。それによって、生前贈与を活用した相続税の節税対策など、生きているうちにやらなければならないことに早々に着手することができるからです。

 また、後継者がみつからずやむを得ずにM&Aを利用したり、病院を閉じる場合には相続以外にもさまざまな手続きが必要となります。そのための心の準備や次へ進むための段階に備えることも可能です。さらに、法定相続人や財産が多い場合には各必要事項を確認するのに時間が掛かってしまうことも考えられます。早めの準備は必ず必要となるのです。とくに、相続トラブルを避けるためには、十分に時間をかけた入念な用意が重要になってきます。

 年々、相続トラブルは増えている状況です。2012年の時点で、家庭裁判所で相続に関する調停がおこなわれた件数は17.7万件。そこからさらに現時点までには、相続税の基礎控除額変更を代表に、相続は大きな転換点を迎えたといっていいでしょう。従って、いよいよ相続かという状況でばたばたと準備を始めては手遅れ。不謹慎なことかもしれませんが、元気で時間があるうちに熟考し、残される家族とも話し合いながら相続が発生するそのときに備えておくことが、手続き面でも精神面でも大切になっているのです。

  相続の事前準備は、遺族同士のトラブルである“争続”を防ぐだけでなく、後継者に「きちんと準備してくれているのだな」という安心感を与えることにもつながります。自分がいなくなったあとも、残された人たちの円満な生活を願っているのならば、早めの相続対策は欠かせないといえるでしょう。

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