RC造と木造、
それぞれのメリット・デメリット

RC造とは

RC造とは「Reinforced Concrete」、鉄筋コンクリート造の略称で、柱や梁といった主要構造部が鉄筋でできている住宅です。
鉄筋コンクリート造は、アパート、マンションやビルなどの建物に多く見られます。
しかし近年は、鉄筋造りの機能、性能、デザイン性などから、一般住宅にも多く取り入れられるようになりました。

RC造のメリットとしては、まず耐久性が挙げられます。
他の造りの住宅と比べて耐久性が良いのが特徴です。
住宅には圧縮力の強いコンクリート、そして引張力の強い鉄筋を組み合わせていますので、木造住宅などよりも高い耐久性を誇ります。
また、耐震性にも優れています。
そして、断熱や気密性能に優れているのも特徴です。
このような機密性や断熱性の高さは冷暖房の効率にも影響してきますので、省エネ効果が期待できます。

デメリットとしては、まず建築費用の面が挙げられます。
RC造の住宅は、木造住宅など他の住宅と比べて建築費用が高いのが特徴です。
そして重量の面もあります。
RC造の住宅は、コンクリートや鉄筋など重い材料を使用していますので、全体的に重量が重くなります。
建物自体の重量が重いこともあり、RC造の住宅を建築する時は強固な地盤が求められます。
そのため地盤が弱ければ、建築予定の土地の地盤改良などが必要になる場合もあります。

木造住宅とは

木造住宅の大きなメリットは、何といっても建築費用の安さです。
木でできた住宅はRC造の住宅と比べて、建築費用が安いのが特徴です。
木の家は材料費自体が安く、他の費用も抑えることができます。
例えばRC造の場合、断熱性や吸湿性を良くするために、断熱材などそれ相応の材料工事が求められます。
その分費用が増しますので、木の家の方が相対的な建築費用は低くなります。

デメリットとしては、耐震性の問題があります。
木の家はRC造と比べ、耐震性が低いのが特徴です。
しかし木は鉄と比べて軽く、地震に備えた工法で建築されることが多いので、それ相応の耐震性を備えている住宅も少なくありません。
また、耐久性への不安もデメリットとして挙げられます。
木の家は鉄筋コンクリート住宅と比べ、耐久性に劣るといわれています。