投資で欠かせないセルフ・コントロールとは
投資につきものの不安。当たり前の投資を知れば、おびえる必要はないのです。
投資において心理は非常に重要な要素です。ましてや、仕事をしながら投資をしようと考える場合、セルフ・コントロールがきちんとできないと仕事に悪影響を与えかねません。
働く女性が仕事をきちんとこなしながら投資で資産を増やしていくには、普段は投資をしていることを忘れるくらいの心理状態であるのが望ましいといえます。
それには、自分の感情を上手にコントロールできるようになることがひとつの方法ですが、投資をしているのを忘れるような投資対象を選ぶという方法もあります。
ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者の研究で、分散投資での収益性のほぼ8割を左右するのは、「アセット・アロケーション」だということが証明されています。「アセット・アロケーション」とは、簡単にいえば、どの投資対象にどのように資産を配分するか、ということです。個別の銘柄選択や売り買いのタイミングはほとんど、分散投資の収益性には影響しないのです。
この研究は、「アセット・アロケーション」をじっくり考えて決めれば、個別の投資対象の選択や売り買いのタイミングに一喜一憂する必要はないといえ、セルフ・コントロールの重要性にも通じます。
大切なのは、当たり前の投資を素直に行い、長期間にわたってそれを継続し、妙な思いつきで大きなリスクを掛けた勝負などしないことです。
少ないリスクで安心できる人生を送るには、自分なりの投資に対するポリシーをはっきりさせ、それを守っていくことが重要です。