働く女性の不動産投資入門|一生お金に困らないためのバイブル

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不動産投資セミナー

投資のキホン

女性のお金を狙う投資話は
ワナだらけ

他人の好意につけ込む「デート商法」主なケースもご紹介します。

 働く女性の中には、投資でお金を少しでも増やそうという人もいます。 世の中には様々な投資話があり、「あの子は株で儲けているらしい」「彼女はFXでお小遣いを稼いでいるんだって」といった噂を聞くと、「自分もやってみようかな」となりがちです。

投資にはリスクや精神的負担がつきまとうもの

 しかし、私もこれまでいろいろな投資をしてきましたが、働きながら「株式」や「投資信託」でお金を増やそうとしても、短期的な価格変動が大きく精神的に良くありません。高利回りをうたう「外貨預金」も同じです。円相場が大きく変動するときは、仕事が手につかなくなってしまいます。

 また、「保険商品」は、万が一のリスクに備えながら資産運用もできるといわれますが、販売手数料などのコスト構造が不透明です。リスクの保証と資産運用は、分けて考えたほうがよほど合理的です。

被害者が絶えない女性の資産を狙った不動産投資のデート商法

 また、女性をターゲットにした「デート商法」は後を絶ちません。デート商法とは、言葉巧みな話術で好意を抱かせ、それにつけ込んで商品などを販売する商法のことです。デート商法で投資商品を売りつけるケースもあります。

 例えば、国民生活センターでは2014年1月、新たなデート商法に対する注意を促しました。婚活サイトなどで知り合った相手から、将来のための財産形成や資産運用という口車に乗せられて、利益の出ない投資用マンションなどを購入してしまったという相談が、各地の消費生活センターに寄せられているというのです。

 主な相談事例として、下記のようなケースがあります。

【事例1】投資コンサルタントの男にマンション投資を勧められた

 婚活サイトで知り合った男性と、数回会って食事をした。男性は投資コンサルタントをしていると言い、投資の話を聞いた。資金運用の勧誘かと質問したら、男性が急に怒り出して数時間口論になった。ケンカになったが、本音を言い合えたように感じ、男性を信じられるようになった。

「お金の使い方を教えてあげる」と言われ、後日会った時に「君にはマンション投資が向いている」と言われた。さらに詳しく聞くため、日を改めて男性の職場へ行くことになり、源泉徴収票を持ってくるよう言われた。

 男性から「節税対策、年金の足しにもなる。家賃保証もあって、借り手がいなくても大丈夫」と言われた。不安はあったが、男性を信じたい気持ちもあり、いくつかの書類にサインをした。女性社員が脇で録音しながら「これを買うと何かしてあげるなどのセールストークはなかったか」など確認していた。

 数日後、男性と、マンション販売業者の事務所へ本契約のために出向いた。契約書にサインし、男性と売主業者と3人で銀行へ行き、融資の手続きをしたが、その後、男性と会えていない。

(2013年11月・30代・女性・給与生活者)

【事例2】節税の助言として勤務先や収入を聞かれ投資を勧められた

 婚活サイトで知り合った男性とデートした時、節税の助言と言われ、勤務先や収入等を聞かれた。次のデートで「節税対策、年金・生命保険の代わりになるのでマンション投資がいい。個人的にも面倒をみる」と強く購入を勧められた。3回目のデートで銀行審査の手続きを勧められ、4回目で銀行審査の手続きをした。

 この間、男性はいろいろな物件をメール等で紹介してきた。実際の契約は7回目に会った時で、ホテルに呼び出された。この男性と直接契約するものと思っていたが、実際は、男性が連れて来た知り合いの人の会社との契約だった。 「契約後、すべて面倒をみる」と言われていたので、後日、確定申告の相談をしたら連絡が取れなくなり、契約が目的の詐欺だったのではと感じた。購入したマンションは一度も見ていない。解約したいが可能か。

(2013年1月・30代・女性・給与生活者)

【事例3】投資用マンションは確実と勧められた

 去年、婚活サイトで金融に詳しいという男性と知り合い、食事をするようになった。 「投資用マンションは確実にリターンが望める」と勧めてくるので、男性の勤務先で説明を受けた。しかし、投資用マンションについての説明は不明点が多く、質問してもはぐらかされた。よく理解できなかったがマンション購入の契約書に署名捺印し、白紙委任状まで作成した。男性と旅行の約束をし「昔からの知り合いみたい」と言われ、すっかり信用していた。

 銀行審査を受ける前、現在居住している住宅ローンを組んでいることは話さないように口止めされた。その後、不安感が増し、知り合いに相談したところ、内容証明を書いてクーリング・オフするように言われた。しかし、キャンセルには解約料が必要だと思っていたことと、恋愛感情もあり、期間内のクーリング・オフはできなかった。旅行は直前でキャンセルになり、預けた書類が届く頃には男性とは疎遠になっていた。不動産業者が倒産したら、空室になったら、といろいろ心配だ。解約したい。

(2013年7月・30代・女性・給与生活者)

【事例4】節税のためにマンション投資を勧められた

 婚活サイトで知り合った男性と何回か会ううちに、節税の話になった。「将来のために」とマンション購入を勧められた。「価格が急に下がることはない」と言われ、購入後も「持っていれば損したりしない」の一点張りだった。デートの時は優しく、時には叱責するような話しぶりで、心を操作された気がする。当時はデート商法であることに全然気がつかなかった。購入後は連絡が途絶えた。購入して半年後、マンション売却の見積もりを取ってみたら、市場価値は購入額の半値程度と分かった。

(2013年7月・30代・女性・給与生活者)

不動産投資が問題なのではありません

 誤解のないように言っておきますが、マンション投資が問題なのではありません。その勧め方、売り方に問題があるのです。

 国民生活センターでも、結婚を目的とする婚活サイトなどを通じて知り合った人から、マンションなどの購入といった、本来の目的以外の勧誘や提案を執拗に受けたら注意すべきだとしています。

 また、婚活サイトについては、プロフィールの掲載方法や書き方について、担当者とよく相談するよう勧めています。SNSなどでも、掲載するプロフィールや日記など、公開する情報の範囲と内容に注意する必要があります。当たり前ですが、不特定多数の人が閲覧できるところに、必要以上にプライベートな情報を掲載しないようにすべきです。

POINT

働く女性がコツコツ貯めたお金が狙われています。投資の世界には悪い人がたくさんいるのです。

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