知っておきたい日本の住宅市況
子供の数の減少、核家族化の問題、一人暮らしのお年寄りの増加など、さまざまな背景があり、日本の住宅市場は変化を続けています。 不動産投資を行うにあたっては、市場の変化に敏感である必要があります。 今回は、日本の住宅市場の現況をみてみましょう。
日本の不動産市場
日本では、1980年代から1992年頃の間に起こったバブル景気により、地価高騰の現象が生じました。しばらく地価の高騰が続きましたが、バブル崩壊とともに地価は下落していきます。
また住宅地価については全体的な下落率は1993年以降、縮小傾向を示していましたが、ピークを迎えた時のおよそ55%になっているものの、現在の価格水準はまた以前のように上がっています。
日本の中古住宅事情について
日本の住宅市場では持家率は高いですが、中古住宅に対する流通頻度が低いのが特徴です。
日本では依然として持家志向が強いですが、住宅に対する意識は徐々に改善されていく傾向があります。
現在50歳代の世代を見てみると、持家世帯が全体の約7~8割の数を占めています。
今後は親の持家の相続などによって、中古住宅を保有する人たちが増えていく可能性があります。
持家の賃貸、中古市場での売却など、中古住宅の有効活用要因も広まっています。
少子高齢化時代に突入している日本では、今後私たちが直面する大きな課題は人口問題です。
現在日本の総人口は1億3000万人程度ですが、2100年には5000万人を割り込むことが予想されています。
今後日本の人口は減少していくことが予想されていますので、それに伴う空き家数の増加も懸念されます。
空き家は、日本の住宅市場における大きな課題といえるでしょう。