不動産投資、頼れる専門家たち

いざ、不動産を購入する際に頼る専門家

　不動産投資のための物件売買は、表面上は不動産を買いたい個人とその不動産を取り扱っている不動産会社のやり取りによって、物事がすすんでいくものです。そこにはさまざまな専門家がいて、そのやり取りをサポートしてくれます。ここでは、そんな頼れる専門家を紹介します。

　まず、もっともお世話になる専門家、司法書士について。司法書士は、登記関係の専門家です。購入した不動産は、正式に登記することで正式に資産となります。その手続きをしてくれるのが司法書士。不動産投資を行う上で、切っても切れない専門家といえるでしょう。また、不動産投資と関係ないところでいうと、裁判所に提出する訴状などの書類を作成するのも司法書士の仕事です。

　次に、個人事業者の方々などが毎年3月までに行わなくてはならない確定申告。企業で働いて得た収入に関しては、通常、会社が申告を代行処理してくれます。しかし、家賃収入で得た分は自分自身で確定申告をしなくてはなりません。そんなときに頼れるのが、税理士。その名の通り、税金関係のスペシャリストです。確定申告は、もちろん個人でも手続き可能です。ただし、その書類はなかなか複雑ですから、処理の流れをわかっていないと記入方法を誤ってなんども修正することになったり、期限に間に合わないということも……。依頼費は必要ですが、自分でやるよりも税理士に任せてしまった方がずいぶんと楽ができ、しかも確実です。ちなみに、税理士は相続の際にも頼れます。

物件購入前に頼りたい専門家

司法書士、税理士とここまでは投資用物件購入と運用をサポートしてくれる専門家たちでした。では、投資用物件を選ぶときには、専門家の力を借りることはできないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。たとえば、土地家屋調査士という専門家の手を借りれば、よりよい物件選びができます。しかし、この土地家屋調査士という職業、あまり一般の人にはなじみがないかもしれません。実は、土地や建物の所在や形状、利用状況を調査して、その表示に関しての手続きを行う人たちです。つまり私たちが物件を選ぶ際に参考とする情報は、この土地家屋調査士が調べたものを基につくられているということなのです。また、土地だけを購入し、あらたに物件

　そして最後に、忘れてはいけないのが弁護士。いわずもがな法律の専門家です。弁護士がひとりいれば、法律に関するトラブルはなんであれ対処できます。もちろん、弁護士が登記申請を行うことも可能です。

　以上が、不動産投資をする際にさまざまなサポートを依頼できる代表的な専門家たちです。取り扱える分野によってさまざまなプロフェッショナルがいます。ただし、個人でそれぞれの専門家を探すとなるとかなりの労力、そして費用が必要になるでしょう。それを考えると、やはり、専門家をまとめている不動産投資会社に一任するのが得策といえます。

ただし、どのような問題をどこまで依頼するのかを考えるのは自分自身です。「詳しい人にすべて任せしてしまえ」という気持ちでは、本来うまくいくはずのものも思い通りの結果にはなりません。そのような事態を避けるためには、わからないことがあったら専門家に相談し、“こうしたい”という考えを導き出すのです。情報を集めながら、きちんと自分の考えを専門家に伝えることが、なににもました成功への近道といえます。