男性よりも女性のほうが不動産投資向き

　一般に、マイホームに関心が強いのは女性のほうだといわれます。ただし、マイホームは賃料収入を生みません。ローンの金利や建物の減価償却が経費になることもありません。

　ですから、不動産に関心がある女性の方は、マイホームではなく、収益不動産にぜひ関心を持っていただきたいと思います。

　不動産投資は、株やＦＸなどと比べると「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資です。リスクを高くとって不動産投資をすることもできるのですが、不動産投資では地に足を着けてコツコツと資産を増やすことも可能です。そういう特性が、女性には合っていると思います。

　入居者の募集を任せる管理会社をはじめ、不動産投資に関わるほとんどの業務は専門家に頼むことができます。自分では毎月、通帳の入金を確認するくらいでも構いません。そのため、仕事のほかに子育てや介護で忙しい女性でも取り組むことができます。

　また、女性ならではの感性や考え方が物件選びに役立つこともあります。夫婦やカップルで新居を探すとき、女性の意見のほうが強い場合が多いといわれますし、女性ならではの感覚やセンスを生かすことで、空室になりにくい物件を探しやすくなるといえるでしょう。

　実際、私たちがサポートしている女性投資家のみなさんは、不動産について必ずしも詳しいとは限りませんが、リスクとリターンの関係など不動産投資の基本的な考え方について理解されるのが早く、また決断力があります。ビジネスはビジネスというスタンスがはっきりしていて、物件をご紹介しても理論的で「不動産投資によって本業以外の収入源を持つ」といった本来の目標からぶれません。

　それに比べると、男性はとても自尊心が高く、こちらのいうことをまずは疑ってかかる人が多いような気がします。妙なプライドからか不動産について知ったかぶりをして、「ここが問題だ」などと言い始めたりします。理屈と根拠がはっきりしているのに、すぐ納得すると負けたような気になるのでしょうか。

　ちなみに、私たちがサポートする男性の不動産投資家は、論理的な判断に慣れている金融関係の方が多い傾向にあります。