オーナー社長のための収益物件活用術 会社の経営安定、個人資産を防衛

第2章毎月の賃料で収入が安定。
万が一の経営危機も乗り切れる

税引後キャッシュフローがさらに重要

 ここまでは税引前のキャッシュフローで目標設定をしてきましたが、本当の意味でのキャッシュフローとは37ページのグラフで解説したとおりあくまでも手取り収入(純収入)です。手取り収入とは、税引前のキャッシュフローからさらに税金を引いた後のお金のことです。この税金がポイントになります。

 もちろん、税引前のキャッシュフローの状態がマイナスになっていては話になりませんので、まずはここをプラスにすることが大前提です。その次の段階として税金を考慮し、税引後にどれだけ手元に残るかを考える必要があります。

 税金(さらには税引後の収入)に大きな影響を及ぼすのが減価償却費です。次ページのAとBを比べてみるとわかるとおり、減価償却の設定によって税金の額が異なり、さらには税引後の手取り収入が変わってきます。

 AとBの違いは減価償却の額です。つまり物件価格に占める建物の価格が違うということです。同じ1億円の物件でも、土地と建物の価格の割合が違うだけで2倍以上ものキャッシュフローの差になります。この減価償却の額の違いが所得に影響し、納税額を決め、最終キャッシュフロー(純収入)を決定するのです。

 まずここでは税引後のキャッシュフローが重要であることと、税金の額には減価償却が大きく関わってくることをご理解ください。減価償却の詳細については、節税ツールとしての活用に密接に関係しているため、第3章で解説します。

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