医師一家の生前対策

第5章相続を乗り切り医業を
永続させることは、
地域社会における医師一家の使命

一番大事なのは、家族全員が納得する相続の形を整えること

 病院を永続させていくためには、相続そのものを円滑に完了することが不可欠です。病院の承継は相続と別個の問題ではなく、相続の一部だからです。

 ですから、目指すところは「円満な相続」です。円満な相続ができれば、おのずと円満な承継もできているでしょう。

 円満な相続をするためには、家族みんなが納得し、笑顔になれる〝落としどころ〟を探る必要があります。一部の人間だけが得をするのではなく、また、誰かに我慢を強いるのでもいけません。実際の相続ではいろいろな人の感情や思惑が交錯しますから、なかなか一筋縄ではいかないでしょう。しかし、だからといって諦めてしまってはゴールなど見えてはこないのです。

 たしかに開業医の相続には困難がいっぱいです。多くの人が躓き、失敗し、後悔している現実があります。けれども、そんななかでも無事に相続を乗り越え、家族全員が笑顔で仲良く暮らしている家族も存在します。

 彼らと失敗した家族との違いは何かというと、事前の対策をしっかりと丁寧にやっていたかどうかです。信頼できるパートナーと出会い、十分に話し合って、自分たち家族にとってのベストな対策を選び取ってきた人たちが、最終的には幸せになっています。

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