第2章お金に困らないために知っておきたい資産形成のキホン
一番メジャーな投資である「株」は儲かるのか?
では具体的に、どんな投資商品を選べばいいのかを考えてみましょう。
投資といえば、まず思い浮かぶのが「株式」です。東京証券取引所などに上場されている企業の株式を、証券会社を通じて購入するものです。
いまはネット証券もたくさんあり、口座を開設して投資資金を入れたら、インターネットからいつでも注文を出し、売ったり買ったりできます。取引手数料も以前に比べれば大幅に安くなっています。
株式への投資で得られるリターンは、株の値上がりによる利益のほか、株主への配当金や株主優待もあります。銀行の預金金利はいまや限りなくゼロパーセントに近い中、株式では年10%以上のリターンを得られるケースも十分あります。
株式投資のリスク
ただし、万が一、投資した会社が倒産してしまえば、購入した株式は文字通り紙屑になってしまいます。また、業績の悪化や不祥事などで株価が急激に値下がりすることもあります。2016年は年初から日経平均株価が4000円ほど急落し、多くの個人投資家が損失を被りました。
株で一番怖いのは、暴落するリスクがあること。2016年は多くの投資家が株で泣きました。