第2章お金に困らないために知っておきたい資産形成のキホン
ライフステージによって働き方や意識を変える
男性であれば、結婚したり子どもができても、仕事をどうするかといった問題はあまり起きません。それに対して女性の場合、結婚や出産、育児は仕事に大きな影響を与えます。そのまま続けるのか、いったん退職するのか、悩む人は少なくありません。
実際、働いている女性の実に6割が、第一子の出産をきっかけに仕事を辞めてしまうといいます。保育園に子どもを入れられないといった事情もあるのでしょう。
しかし、いったん仕事を離れ、数年してからまた仕事を探すのは意外に難しいものです。自分の経験やスキルを活かせる仕事がすぐ見つかるとは限りません。キャリアが中断していた間のブランクというのは、いろいろな面で大きなハンデになります。
できれば勤めている会社で産休や育休を取得し、仕事を続けられないか検討してみるべきでしょう。それまで仕事を続けてきたということ自体が、大切な財産です。自分の将来のために、仕事のキャリアはとても大きな価値があるということを忘れないでください。
そして、産休や育休の後、仕事に復帰した際には意識を変えることも重要です。子どものお迎えなどがあり、短時間勤務を選択すると、どうしても以前のように仕事をこなせなくなります。
できる女性ほど完璧に仕事をこなすことが当たり前と考え、仕事を途中で誰かに頼んだりすることに抵抗を感じるといいます。しかし、多くの仕事はチームでこなしていくものであり、他の人の助けを借りることを覚えるのもキャリアにおける成長につながります。
ぜひ、頑張って仕事を続けるようにしましょう。
仕事を続けるといっても、一生バリバリ全力で働く必要はありません。産休、短時間勤務などを積極的に活用しましょう。