第1章ちっとも貯まらない将来の資金。 働く女の苦しい懐事情
5人に1人が一生シングル!? もうオトコには頼れない
働く女性が増えるにつれて上昇しているのが、未婚率です。いまや女性の5人に1人が一生シングルというデータがあります(ちなみに男性では5人に1人の割合)。
また、未婚率は年齢が上がるにつれて少しずつ下がりますが、同時に年齢が上がるにつれて結婚する割合も下がっていく傾向にあります。例えば、30歳で未婚の女性が5年後に結婚している確率は3人に1人だといわれます。特に35歳を過ぎると、5年後に結婚している確率は10%程度になるそうです。
シングルだって立派な選択肢
加えて、結婚したものの離婚に至るケースも多くあります。近年は、「夫婦は一生添い遂げるもの」といったかつての考え方がすたれ、20年以上同居した夫婦の離婚率が増加しているのです。平均寿命が延び、子どもが独立した後になお数十年続く人生をどう生きるか考えたとき、「この人と一緒はいや」となる女性が増えているのでしょう。
しかし、そもそも結婚だけが人生ではありません。ひとりの人間として自分らしく生きていくことが重要で、その上で気の合う人、お互い理解し合える人がいれば結婚へと進めばいいのです。
シングル女性は生活力が高い!?
その点で興味深いのが、年収と未婚率の関係です。男性のほうは年収が低いほど未婚率が高くなりますが、女性は逆に年収が高くなるほど未婚率が高くなる傾向があります。
男性の場合は結婚にあたって、相手やその親族から収入、学歴、職業といった点が問題にされ、本人としても経済力の程度が結婚に踏み切るかどうかの大きな要因となっているからでしょう。
一方、女性の場合は年収が高くなればそれだけ生活力もあり、結婚相手の条件について妥協しようとは思わない傾向にあります。
結婚はもはや「必ずする」ものではなくなりました。一人で生きていくのだって立派な人生の選択肢です!