第1章ちっとも貯まらない将来の資金。 働く女の苦しい懐事情
女性の財布はいつもぎりぎり
実際、女性の日々の財布はどうなっているのでしょう。
総務省の家計調査(2015年)によると、一人暮らしで働く女性の毎月の給料(勤め先収入)は、34歳以下で平均月28万1619円、35~59歳で29万2494円です。
一方、出ていくお金は、生活費と税金や社会保険料を合わせ34歳以下で22万1875円、35~59歳で24万7810円です。差し引きすると、なんとか5万~6万円の黒字になっています。ただし、この金額は全国平均なので住居費がやや低く、都市部でアパートなどを借りて生活していると、さらに数万円かかるでしょう。また、病気やケガ、引っ越し、転職、留学などで急な出費が必要になることもあるはずです。
女性の生活もギリギリ
多くの働く女性の財布はいつもぎりぎり。将来に備えた貯金どころか、何かあればすぐ赤字という人も少なくないのではないでしょうか。
平均的な給与額の場合、ただ生活しているだけでも余裕はほとんどありません。