一生お金に困らないためのバイブル働く女性の不動産投資入門

カイシャとオトコに頼らず稼ぐ

はじめに

 女性の社会進出が進む昨今、経済的に自立し、将来も豊かに暮らしていきたいと考える女性が増えています。しかしそんな想いとは裏腹に、女性のマネー事情は厳しいのが実態です。

 国税庁の調査によると、平成26(2014)年の民間平均給与は男性が514万円(平均年齢45・4歳)だったのに比べ、女性は272万円(同45・6歳)と約半分。30~40代に絞ってもせいぜい350万円程度にとどまります。出産・子育てを伴う女性は昇給の機会も限られ、休職と復帰、あるいは離職と再就職を繰り返す人も多く、思うように収入を増やすことができません。

 そんな中で注目されているのが「投資による資産運用」です。超低金利の近年は、預貯金で運用してもほとんど利息がつきません。そのためマネー誌に限らず女性誌でも「女性向けの投資」に関する特集が頻繁に組まれるようになり、女性に限定した投資セミナーも各地で開催されています。実際に投資で多額の資産を築いた女性をメディアで目にすることもあります。

 しかし、当然ながら誰もが成功できるわけではなく、資産を増やすどころか思わぬ損失を被ってしまう人が後を絶たないのも事実です。

 例えば、近年盛り上がった株は2015年の6月に日経平均株価が2万952円の高値をつけましたが、2016年の2月には1万4865円へと暴落しました。その裏で多くの投資家が、株や投資信託の元本割れで涙を呑んでいます。働きながら日々の株価の動きをチェックして、的確に売り買いをするのは容易ではありません。家事や子育てにも忙しい女性であれば、なおさらでしょう。

 そもそも収入がさほど多くない女性は、あまり多くの資金を投資に回すことができません。かといって少しずつ投資信託などを購入していっても、ほとんどリターンが期待できない上に、相場が下落すれば結局は元本を棄損してしまいます。 仕事では思うように稼げない、預貯金はほとんど意味なし、投資はハイリスク――。女性が効率よくお金を増やしていくには、どうすればいいのでしょうか。

 私は1986年に投資用不動産専門の仲介会社を設立し、数多くの女性の資産運用のサポートを行ってきました。

 特に近年は「働く女性」が相談に来ることが多くなっています。働く女性は未婚・既婚を問わず自立心が旺盛であり、「自分の力で生きていく」という強い意志を持っている人ばかりです。そういった人たちが持つ将来の夢や人生設計にまつわる悩みを聞きながら、不動産を活用した解決策を提案してきました。結果的に億単位の資産を持つようになった女性も少なくありません。

 そうした経験から断言できるのは、女性が堅実に資産を築くには「不動産投資」を始めるしかない、ということです。

 不動産投資は、資金が少なくてもローンを活用してレバレッジを利かせることができるため、収入が限られている女性でも効率よく資産を増やすことができます。また、株や投資信託などの金融商品と違って現物が存在するため、投資対象が破綻して「紙切れ」になることは100パーセントあり得ません。投資後に相場を確認したり、買い換えたりする手間も最小限で済みます。何年も真面目に働いてきて、今後も自分らしい人生を追求したいと考える女性に最適な投資手法なのです。

 本書では、投資用不動産の中でも特に立地にこだわった一棟ものの中古マンションや中古アパートによる資産形成の戦略を紹介します。不動産投資なんて考えたこともないという人にも分かりやすいように、基本から丁寧に説明し、すでに一歩を踏み出した先輩たちの事例も豊富に盛り込みました。

 本書がすべての働く女性にとって、一生お金に困らない人生を実現する助けになれば、著者として望外の喜びです。

前田 潤

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